英語がすらすら読める英語多読との出会い

私が大学院受験を考えていたとき、一番のネックは英語の長文をどうやって読めるようになるかということでした。もちろんこれでもセンター試験と本学入試を突破した身。ある程度ならば読めるのですが、とにかくスピードがのろい。大学院の受験に出てくる長文英語の専門文献を読み込むのには時間が足りません。

そんな時ふと書店で目にはいったのが多読を勧める本でした。その本によると英語の多読を覚えると魔法のようにすらすらと英語が読めるようになるというのです。しかも辞書ナシでサガサクリスティーとかスティーブンキングとかの分厚い原書を読むことができるそうなのです。しかも楽しみながら。私はそんな馬鹿なことがあるはず無いと思いました。この手の参考書には体外大げさにそういう誇大広告が書いてあるものなのです。誰にでもできるとか言うせりふで。でも読んでみればできるのは選ばれた人間だけでたいていの一般人は途中で挫折してしまうものなのです。

そう思ったものの、もしかするとというすがる気持ちで私はその本を買いました。書いてある内容は相変わらず夢物語みたいなものでしたが気がつくと私は夢中でその本を読んでいました。そしてその本の中で紹介されている「英語多読セット」というものを購入していました。そして3年後にはアガサクリスティーの原書を徹夜で読んでいたんですよ。

確かにだれにでも多読は向いているわけではないと思います。条件はたぶん本好きなこと。あと少しいい加減な人向けだと思います。なぜなら多読で求められるのはちょっと分からない単語があっても辞書を引くのを我慢して読み飛ばす無神経さだからです。私はその2つを満たしていました。だから英語が(ある程度)読めるようになったんだと思います。